2023年9月2日にバスケワールドカップ順位戦の最終試合が行われます。
対戦相手はカーボベルデです。
私は歴史や地理が割と好きな方なのですがカーボベルデという国はあまり聞きなれないので調べてみました。
名前の由来
正式名称はカーボベルデ共和国です。
カーボベルデはポルトガルで緑の岬という意味となります。
地理
西アフリカ大陸部から約375キロ離れた場所に位置します。
10の島と8の小島から構成されます。
歴史
ポルトガル植民地
15世紀まで無人島でしたがポルトガルが植民地としました。大航海時代ってやつですね。
南北アメリカへの奴隷貿易で栄えたようです。
ヨーロッパ人がアフリカからアメリカに奴隷を売りに行く途中の売買場所って事ですね。
大航海時代というと船乗りのロマンを感じさせて、ワンピースみたいなイメージありますよね。
しかし、実態は奴隷貿易したり原住民をいじめたりと酷い連中なんですよね。
結果としてポルトガル人とアフリカ人の混血が70%となってます。
ポルトガルから独立
1963年に植民地ではなくポルトガルの海外州となります。
1975年にポルトガルから独立します。
つまりはまだ国家としては48歳ですね。
カーボベルデの国旗
統計情報
面積
4,033平方キロメートルで、日本の滋賀県程度の大きさです。
人口
56.2万人 (2021年)
日本で一番人口が少ない鳥取県が約54万人の人口なので国の人口としてかなり少ないですね。
この人口でワールドカップに出場できるのはすごい事ですね。
首都
カーボベルデの首都はプライアです。サンティアゴ島の南東岸にあります。政治・経済の中心地です。
プライアは「砂浜」や「海辺」という意味です。総人口の1/4に相当する約12.5万人が住んでます。
気候
熱帯性気候で降水量が少なく、降水量は130mmから多くとも300mm程度。
国全体が水不足に悩まされています。
世界平均が880mm、日本は年平均1718mmですから日本の1~2割程度しか雨降らないですね。
民族
ポルトガル人とアフリカ人の混血が約70%と奴隷貿易の流れから混血率が高いです。
ポルトガル人と奴隷として連れてこられたアフリカ人両方の血を引いている人が多数いる状態ですよね。
混血が多いほうが対立は少なくなりそうですがどうなんでしょうか。
言語
ポルトガル語(公用語)とクレオール語となります。クレオール語とは以下になります。
ヨーロッパの言語と非ヨーロッパの言語が接触して成立した混成語のうち、母語として話されているもの。
つまりポルトガル語とアフリカの言語が混ざった言語ですね。
宗教
キリスト教(カトリック)
宗教はポルトガルやスペインが植民を行った理由の一つですね。
ヨーロッパでプロテスタントが台頭してきたためローマカトリック教会は危機感を感じました。
ローマカトリック教会は世界への信者獲得のために植民地拡大をポルトガルやスペインに促進したんです。
ポルトガル領ならカトリックが多そうです。
政治
共和制で一院制なので民主主義国家ですね。
国王はおらず大統領が国家元首パターンです。
日本との関係
双方大使館を直接はおいてないようです。これだけ人口が少ない国だとまあ仕方ないですかね。
日本は海の向こう側の在セネガル大使館が兼轄です。
はたして大使がカーボベルデまで行く事があるのでしょうか・・・
ワールドカップの対戦が今後の友好関係の進展に役立つといいですね。
バスケが強い理由
産まれはカーボベルデですが代表選手はバスケは本国では始めていません。
ほとんどの選手が子供のころからスペインやポルトガルで選手としてのキャリアを積んでいますね。
エディ・タバレス
元NBAで主にスペインリーグで活躍するビッグマン。ポジションはセンターです。
身長221cmで平均12リバウンドもとるそうです。
ジョシュ・ホーキンソンとのリバウンド争いになりそうですね。
まとめ
カーボベルデはポルトガル植民から始まり奴隷貿易で栄えた港町国家です。
日本とは違って暑くて雨がすくないです。
本土在住の56.2万より海外への出稼ぎ労働者の方が多くて70万人います。
バスケが強いのもヨーロッパで育つ選手が多いのが一つの理由かと思います